ヘッドライトクリーニングについて

「ヘッドライト」
昭和30年から50年にかけて
主流であったガラス製レンズのヘッドライトに代って
近年は軽くて割れにくく強度もある
樹脂製ヘッドライトが主流になっています。
樹脂製ヘッドライトの素材の多くは
プラスチックを使用しており
様々な形状に加工することが容易です
現在は本来の役割である灯りだけではなく
自動車のデザインを決める重要なパーツとして
様々なライトの形状が採用されています。
しかしガラス製のヘッドライトでは起きなかった
様々なトラブルが発生しているのも事実です。
その中でも一番大きな問題はヘッドライトが
黄色く変色してしまう「黄変」です。
ヘッドライト表面ハードコート層の劣化が原因です
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UPで
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新車から3年程度で黄変が始まってしまうものもあり
その対処方法を模索していますが
ヘッドライトクリーニングは劣化の要因が複雑で
一歩間違えると様々なトラブルを起こしやすく
なかなか一定の成果を得ることが
難しい現状があります。
まずはヘッドライトクリーナーで汚れを除去
ヘッドライト表面に塗り込むと
酸化被膜化で白濁は除去出来ますが
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これは表面表面についた汚れの除去のみで
ハードコート層をクリーニングする効果はありません
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ヘッドライトクリーナーで汚れを除去するだけでも
左右こんなに違います
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ここからはヘッドライトクリーナーでは除去出来ない
ハードコートの劣化を研磨作業で除去します
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研磨作業終了したヘッドライトです
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ヘッドライトを研磨しハードコートの層除去を行った場合
新しくヘッドライト表面にコーティング施工し
保護膜を作る必要があります。
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コーティング剤の性能として
・紫外線に対する耐候性
・ハードコート層同等の表面硬度
・優れた防汚性と耐溶剤性
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研磨作業では回復できないトラブルとして
・ヘッドライト内部への水やよ汚れの侵入
・ヘッドライトの劣化によるひび割れ
しかしヘッドライトレンズはポリカーボネートという素材の特性上
場合によっては本来の輝きを取り戻せないケースもあります。